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有言実行(ありことのさねゆき)

 今この記事を執筆しながら『電脳コイル』というアニメを見ているんですが、とても面白いです。2007年のアニメです。そのため、目の大きさや瞳の描き方・影のつけ方・色使い(色使いは時代とは関係ないかも?)等々、2021年現在のアニメとは表現技法が異なる点がいくらかあるように感じます。まだ見終えていませんが、個人的に面白いと感じた点をいくつか列挙したいと思います。

 まず、話数がちょうど良い。全26話。アニメというものはテンポが悪くてもダメですし、勇み足になってもいけません。読者がある程度スピードを調節できる漫画や本などの媒体にはない映像作品ならではの難しいところです。いつまでも「前回のあらすじ」やアニメオリジナルの番外編ばかり見せられては25分の放送でも10分しか見ていないような気分になります(もちろん素晴らしいものもありますが、ここではただ話を引き延ばそうとしているものを指します。)。詰め込みすぎのアニメも極めて残念です。面白いアニメであればあるほど「もう少し話数を割いて欲しかった…」となるのです。すなわち、アニメの話数とは描きたいものをすべて描ききるために過不足ないものにせねばならず、アニメづくりとはその究極の一点を目指す営みにほかならないのです。以上の点において電脳コイルは話数の調整――バランス感覚に優れた作品です。

 第二に、――これは前項の点にも関わりますが――展開の緩急のつけ方・伏線の張り方が巧みです。序盤にしっかりと話数を使い日常を描きながらアクセントのように伏線を散りばめ、中盤~終盤にかけてギアを上げていく、、上手いですね。まだ最後まで見てないんですけどね。僕の人生も序盤で話数を使っている段階なのであって、ただ無為な日々を過ごしているわけではないと信じたいです…。

 

 さて、いかがでしたか?

 

 とりあえず、打消し線と「いかがでしたか」を書くことでブログを書いたという気分になりました。まだまだ書くことはできるのですが、ここに記すには余白が小さすぎるのでこのあたりで終わりにします。最後にこのような執筆の機会をくださった友人のO氏ならびにはてなブログに厚く御礼申し上げます。